2024年度SIG Japan講演会開催のお知らせ

2024.12.26

インターネット・ガバナンスについて考える「SIG(Schools on Internet Governance) Japan」の2024年度イベントとして2025年1月17日,オンライン講演会が開催されます。講師は一般財団法人・国際経済連携推進センターデジタル社会研究所の河内淳子専門部長で,演題は「これからのデジタル社会におけるインターネット・ガバナンス-AIから地球環境まで」。今後のデジタル社会を考えるうえで必要な国際動向を押さえることができます。SIG Japanは,サイバー京都研究所(CKL)が活動をサポートしています。

SIGは,2023年10月に京都で開かれた国連主催の国際会議「インターネット・ガバナンス・フォーラム2023(IGF2023)」に合わせ,京都コンピュータ学院(KCG),京都情報大学院大学(KCGI)などのKCGグループが日本で初めて事務局を学内に設置しました。

講演では,IGF2023,2005年から毎年開催されている世界情報社会サミット(WSIS),2024年9月に米・ニューヨークで開催された「未来サミット」において採択されたGlobal Digital Compact(GDC),12月にサウジアラビアで開催されたIGF2024などを踏まえ,これからのデジタル社会におけるインターネットの在り方について概説します。どなたでも無料でご参加いただけますので,下記URLのフォームに必要事項をご記入のうえ,指定のZoom URLからご参加ください。

【2024年度 SIG Japanイベント概要】

  • 開催日時:
    2025年1月17日(金)11:10~12:40
  • 形式:
    オンライン
  • 参加費用:
    無料
  • 講演タイトル:
    「これからのデジタル社会におけるインターネット・ガバナンス-AIから地球環境まで」
  • 講師:
    国際経済連携推進センターデジタル社会研究所 河内淳子専門部長
  • 主催:
    School on Internet Governance Japan,京都コンピュータ学院
  • 協力:
    (一財)国際経済連携推進センター
  • お申し込み:
    https://forms.office.com/r/cLEcmBCFh8
  • 締め切り:
    2025年1月16日正午
  • お問い合わせ:
    インターネットガバナンススクール日本(SIG Japan)事務局sig@kcg.edu

講師プロフィール:京都大学(法学士),英ケント大学(国際関係論修士),追手門学院大学大学院(経営学・国際公共政策専攻博士)卒業・修了。1995年より(一社)情報サービス産業協会で国際関係業務を担当。2020年(一財)国際経済連携推進センターに移り,デジタル関連政策にかかわる調査研究事業を担当。2022年より国連IGFのマルチステークホルダー・アドバイザリー・グループ(MAG)メンバーとなり,インターネット・ガバナンスにかかわるグローバルな議論に参加。国内のインターネット・ガバナンス・コミュニティの活動にも参加し,国内外のIGF活動の橋渡しを行っています。

・IGF(Internet Governance Forum)は,インターネットに関する公共政策の問題を議論するために国連が主催するグローバルなプラットフォームで,2006年から毎年開催されています。

・WSIS(World Summit on the Information Society)は,情報社会に関する国際的な議論を促進するために国連が主催するサミットで,2003年にジュネーブ,2005年にチュニスで開催されました。WSIS+20は2024年5月に開催されました。

・Global Digital Compact は,デジタル権利の保護,インターネットの自由,プライバシーの確保,そしてデジタル技術の公平なアクセスを促進することを目指す包括的な枠組みであり,2024年9月にニューヨークで開催された「未来のサミット」で採択されました。中核にあるのは,すべての人々の利益のために,テクノロジーを設計,利用,規制するというコミットメントであり,193の国連加盟国によって交渉され,グローバルな協議を経て策定されました。