近年インターネットは急速な成長を遂げ，情報収集，コミュニケーションやビジネスに不可欠なものとなっています。そのような中，全世界のインターネットを管理・統括する組織である米国の公益法人ICANN（Internet Corporation for Assigned Names and Numbers）は， 2011年，トップレベルドメイン（TLD）導入を大幅に自由化すると発表したところ，全世界から1900を超える応募がありました。京都情報大学院大学は京都府から唯一の支持を得て地名を表すTLDである「.kyoto」の申請を行い，2015年度中には，地理的名称トップレベルドメイン「.kyoto」が誕生いたします。

インターネット上の膨大な情報は，知的探求の手助けやビジネスチャンスを促進するなど有益な面もある一方，信頼性に欠ける情報や犯罪を助長するような情報や有害サイトなどが多数存在しているのが現状です。これは，そのような状態を放置した管理事業者にも責任の一端があると言わざるを得ません。そこで私ども京都情報大学院大学は，「.kyoto」の管理運営主体として，クリーンで安心・安全なTLDとして情報発信を行うことができる， 京都のためのサイバー空間の構築と「世界の京都」のさらなるブランド力の強化を産官学のオール京都で推進し，京都府全体の価値を高めることに貢献することを目標に掲げています。

「.kyoto」はサイバースペースにおける京都府を実現することにつながります。真の産官学合同のフロンティアとして，インターネット上で世界に誇る「京都」ブランドをさらに強化し，京都府所管の情報を集約することを想定しております。フィジカルな京都とサイバー空間の「.kyoto」を結びつけることで，京都の魅力をより強力に世界に向けて発信することが可能となるため，京都の社会経済や文化の発展に寄与することが期待されます。

.kyotoの意義

1. 法人や学術・教育機関，地方企業などが信頼性を担保しながら 「.kyoto」を広く活用する。
2. 京都全体の国際的な知名度・ブランド力の向上につながる。

社会・経済活動の活性化