インターネット関連の国際会議「ICANN64」で立石教授・今井先生が発表

2019.03.19
メインホール会場左側スクリーンではスピーチが文字表示される
メインホール会場左側スクリーンではスピーチが文字表示される

海外100カ国,2000名が参加するインターネット関連の国際会議「ICANN64」が,神戸ポートピアホテル(神戸市中央区)で2019年3月9日~14日に開催されました。ICANN(正式名: Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)はドメイン名やIPアドレスなどのインターネットの資源を世界的に管理しているアメリカの非営利法人で,年に3度,国際会議を開催しています。京都情報大学院大学(KCGI)では「.kyoto」の管理運営事業者として参加しました。

9日と10日はプレセッションで,11日朝にはウェルカムセレモニーが行われ,会議が始まりました。13日朝には,地理的名称ドメイン名(都市名)の分科会において,日本の都市名ドメイン名の報告が同時通訳で報告されました。「.osaka」の販売と価格に関する統計報告,「.tokyo」の登録者数の推移に続いて,KCGIからサイバー京都研究所(CKL)副所長 今井賢治先生が「.kyoto」の現状を報告し,活発な議論が行われました。京都府に本拠地を置く企業あるいは京都府在住者に限定するドメイン名であることや,京都のトップレベル・ドメイン名として,経済団体や民間企業,自治体,教育機関という産官学連携で運用することなどが海外の方からも大きな関心を呼びました。

13日夕方から夜にかけては,ISPCP (Internet Service Providers & Connectivity Providers | ISPおよび接続事業者部会)と一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)共同で開催する分科会を,KCGI教授 立石聡明先生が主宰しました。立石先生は特に「パネルディスカッション:Web サイト / DNS ブロッキングとフィルタリング」を担当し,昨年10月10日に実施した「海賊版サイトブロッキングについて考えるシンポジウム」(KCG京都駅校本館6階ホールで開催)のダイジェストを国際的な立場で報告し,活発な議論が行われました。ICANNの重鎮の方々と日本のインターネットプロバイダー関係者が熱くインターネットの運用とセキュリティに関して,大いに議論しあい,レセプションにおいては交流を深め合っていました。

会議に参加したサイバー京都研究所(CKL)の今井賢治先生
会議に参加したサイバー京都研究所(CKL)の今井賢治先生(右端)
会議で講演する京都情報大学院大学(KCGI)の立石聡明教授
会議で講演する京都情報大学院大学(KCGI)の立石聡明教授
ISPCP・JAIPA共同分科会の様子
ISPCP・JAIPA共同分科会の様子